あと1死まで迫りながら、オリックスは日曜日の今季初勝利を逃した。2点リードの9回を託した増井が2四球から2死一、二塁とし、福留に適時二塁打を浴びて試合は振り出しに。西村監督は「あそこで逃げきらないといけないゲームでした」と悔やんだ。9回途中降板の守護神は試合後、2軍降格が決まった。

3安打の阪神に対し、オリックスは13安打を打ちながら勝てず、日曜は10敗2分。観戦の宮内オーナーも「負けに等しい引き分けやね。四球が多すぎる」と苦笑。表情は穏やかでも、厳しい言葉に、オーナーの無念がのぞいた。

自分への厳しい姿勢を見せたのが先発の田嶋だ。6回まで阪神を無安打無得点に抑えたが、7回無死一、二塁でディクソンと交代。「むちゃくちゃ悔しいです。ぼくがああいう形で交代したから、ディクソンにも増井さんにもプレッシャーがかかる展開になってしまった」と、走者を残しての降板に自分を責めた。

 

▽オリックス増井(2点リードの9回に同点打を浴び、2軍降格が決定)「自分の思うように体を動かせなかった。自分では疲れだと思っています。首脳陣から1度リフレッシュしてきてくれ、と言われました。舞洲に行ってきます。明後日からピッチングします」