ソフトバンクが西武との首位攻防第2ラウンドで大敗。5連敗でついに西武にゲーム差0で並ばれた。勝率でわずかに上回り、首位にはいるが、今日も敗れれば6月24日以来、2カ月ぶりに首位から陥落するピンチとなった。

先発した和田毅投手(38)がまさかの大炎上だ。初回に森、山川に2ランを浴びるなど5失点。2回にも秋山にソロ本塁打を浴び、2回3被弾6失点でKOされた。「しっかり自分が投げていればこういう展開にはなっていない。よーいスタートであんな点の取られ方をしたら、モチベーションもあったもんじゃない。すごく責任を感じています」。和田が2回で降板するのはプロ最短タイ。1試合6失点するのは16年5月4日日本ハム戦以来3年ぶりのことだ。ベテランの経験をもってしても、西武山賊打線の勢いは止められなかった。

攻撃陣は4番に入ったグラシアルが3安打するなど5点を奪った。だが、序盤の大量失点も響き、柳田の2適時失策など締まりのない展開で完敗。後半戦スタート時に2位につけていた7ゲーム差をすべて吐き出し、このカードでの優勝マジック点灯の可能性もなくなった。

負ければ2位転落の瀬戸際。指揮官は「まず明日。3つ負けるわけにはいかないので。なんとか勝って、気持ちよく帰りたい」と声を張った。左背部を痛め離脱中のデスパイネも遠征先に呼び、状態が良ければ昇格させる可能性がある。カード3連敗だけは何が何でも阻止する。【山本大地】

▼ソフトバンク和田が2回で降板。先発した試合では、04年9月7日ロッテ戦(福岡ドーム)と並び自己最短イニングでのKOとなった。