広島岡田明丈投手(25)が来季へ大きな1歩を踏み出した。みやざきフェニックス・リーグ開幕戦となったイースタン・リーグ王者の楽天戦の8回から登板。

投球の約8割を真っすぐで押し、最速は151キロを計測した。2イニングを投げ2安打1四球無失点。参加投手最年長として臨む同リーグでは「打者へ向かって行く意識。(腕を)振った中で勝負していければ」と球威回復を目指す。

1年目から1軍でコンスタントに結果を残してきた右腕だが、4年目の今年は初の1桁登板数となる3試合(先発2試合)登板に終わった。シーズン途中には制球力重視の投球を試すなど試行錯誤してきたが、8月14日巨人戦の中継ぎ登板を最後に1軍に戻ってくることはなかった。それでも「すごくいい1年だった。結果として1軍で投げられなかったけど、いろんなことが勉強できた。これを生かさないといけない」と前を向き、進みだしている。

シーズン終了後初の実戦登板を終え「手応えはすごくあった。ストレートに(打者が)合っていなかった。自分がアピールするポイントである真っすぐをしっかりやりたい」と充実感をにじませた。上々の再出発。佐々岡新監督が発表された来季、再び1軍で躍動するため、秋のマウンドを飛躍の足がかりとしたい。【前原淳】