今季限りで退団する阪神鳥谷敬内野手は今季CS初出場で持ち味を発揮した。DeNAとの敵地第3戦は4回2死一、二塁で代打登場。

左腕石田の際どいボールを慎重に見極め、最後はフルカウントから外角低め147キロにバットを止めた。自慢の選球眼で四球を選び、好機を2死満塁に拡大。結局先制点にはつながらなかったが、左翼席の虎党から大歓声を浴びた。

試合後は劇的勝利にも「オレのことはいいから…。出ていた選手に聞いてあげて」と照れ笑いしたが、チーム、自身ともに5年ぶりのCSファイナルステージ進出。悲願の日本一へ、虎の背番号1としての戦いはまだ終わらない。