「ガッツ」が若手選手に目を光らせる。日本ハムの2軍本拠地千葉・鎌ケ谷に、14年ぶりにチーム復帰した小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ(45)のバナーが掲出される可能性があることが12日、分かった。

球団関係者は「北海道移転後も大活躍した功労者であり、検討しております」。FAでの巨人移籍から他球団を渡り歩いてきた同コーチだが、再入団を機に、“殿堂入り”を果たすことになりそうだ。

同球場の外壁には、メジャーへと羽ばたいたダルビッシュや大谷を筆頭に、中田や西川らがデザインされている。同コーチは97年に日本ハムに入団し、北海道移転後も06年に本塁打、打点の2冠に輝いた。実績十分だが、巨人、中日と在籍し、引退後も中日で指導者になっていたため、「レジェンド」のバナー登場は見送られてきていた。

14年4月、同球場のボールパーク化推進の一環として始まった、選手バナー掲出。1軍に定着して活躍する選手のために、常にスペースを空け、競争をあおる仕掛けも施しており、若手選手の発奮材料ともされてきた。来年2月の沖縄・名護キャンプの「地獄トレ」を予告している同コーチだが、担当する1軍だけではなく、2軍施設の壁から若手選手らを注視? する。【山崎純一】