パ・リーグ2位のソフトバンクが同1位西武に4連勝し、2年連続で「下克上での日本シリーズ進出」を決めた。2位以下の同一球団が2年続けてクライマックスシリーズを制して日本シリーズに出場するのはセ・パ両リーグ通じて初めて。工藤ソフトバンクはリーグ優勝した17年から3年連続でのCSファイナル突破となった。

工藤公康監督は「選手たちがあまり時間ない中で準備してくれたおかげ。集中してなんとかモノにするとしてくれた結果。みんなが1球1球を大事にしてくれたからこそ、この結果になった。チーム一丸となった勝利」と喜びを語った。

この日は3回に今宮健太内野手がソロ本塁打を放ち、4試合連続で先制。以降もグラシアルのソロ本塁打などで効果的に追加点を奪った。今宮は6回に2ラン、7回に適時打を放ち、さらに9回にも2ラン。クライマックスシリーズでは史上初となる1試合3発の大暴れで6打点。MVPに輝いた。打線は4試合続けて2ケタ安打と爆発し、強力西武打線のお株を奪った。

先発したバンデンハークは5回途中2失点の粘投。2番手嘉弥真以降の救援陣もしっかりとリードを守った。4試合で先発投手が勝ったのは第3戦で8回無失点だった千賀だけだが、森、甲斐野、モイネロら層の厚いリリーフ陣の奮闘が光った。

3年連続日本一を目指す戦いは19日に初戦を迎える。工藤監督は「パ・リーグの代表として日本シリーズに行き、熱い試合をしたい」と宣言した。