日本シリーズ進出を決めたソフトバンクの工藤公康監督、柳田悠岐外野手、今宮健太内野手が東京・立川市内の宿舎で共同記者会見に臨んだ。

会見の一問一答は以下の通り。なお、ソフトバンクは台風19号で甚大な被害が発生したことを受け、祝勝会を自粛した。

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-工藤監督に聞きます。あらためて日本シリーズ進出を決めた今の心境は?

工藤監督 選手たちには、このファースト、ファイナルで、苦しいなか、本当に頑張ってくれました。ほめて上げたいと思います。また、台風の被害が多かったなか、野球ができる幸せを感じていますし、1日も早い復旧を願っています。

-シーズン2位からのCS突破でしたが

工藤監督 シーズンでは「奪首(ダッシュ)」のスローガンのもとやったが、かなわず2位に終わった。私自身、悔しいという強い思いでいたし、選手全員、コーチ、スタッフもみんな同じ気持ちでいたので、選手も力が発揮できたと思ってます。みんなを誇りに思います。

-ファイナルは西武相手に見事な4連勝でした

工藤監督 選手のおかげだと思います。

-打線が好調ですべて先制点を挙げて、2ケタ安打をマークしました

工藤監督 初回から集中してなんとか点を取るんだという選手の思いが伝わった。どっちが主導権を取るかというなか、1回から点が取れた。先制点がいかに大事かをよく分かっている。それでチームが勢いに乗って、ファイナルを勝ち上がっていったと思います。

-思い切った選手起用や、決断もありました

工藤監督 どんな采配をしても選手がいい働きをしてくれないと、いい采配とは呼べません。決断は確かにありました。勝つために何を選択するかを考えてました。でも、つらかったかもしれないが、選手が勝つために何をするかを考えてくれた。よくやってくれました。苦しくて申し訳ないという思いを持ちながら試合をやってました。

-投手陣も西武打線を抑えました

工藤監督 常日頃から準備を伝えていますが、それをしっかりやってくれたことが結果になったと思います。マウンドに上がれば勇気も、割り切って投げることも必要ですが、若い投手も多いなか、成長してくれたし、結果も出してくれた。疲労取るのも大変だったと思いますが、(CS)4試合を戦ってくれたのは自信にしてほしいし、これからの野球人生で生かされると思います。

-柳田選手に聞きます。今の心境は?

柳田 うれしいの気持ちだけです。

-自身でも打撃も好調だったと思いますが

柳田 今日もゲッツー打ったし、打点もゼロだし、何もしてないです。

-西武打線に打ち勝ったと思いますが

柳田 今日も(今宮)健太が打ったし、ホントに頼りになるチームメートばかりです。

-盗塁をするなど足は完全に回復しました

柳田 足の状態だけは、上がってます。

-ケガもあったシーズンでしたが

柳田 取り返せるとは思ってませんが、それでも裏方さんとかに、喜んでもらうために一生懸命やってます。

-今宮選手に聞きます。MVPおめでとうございます。今の心境は?

今宮 今日だけだったですけど、うれしいです。

-6打点の活躍でした

今宮 これ以上ない成績で、プロ野球人生でも、これからないでしょう。

-CSはどんな思いで戦っていましたか?

今宮 レギュラー2位に終わって、悔しさをぶつけるのはこのCSしかなかったという思いでした。

-シーズン全体を振り返って

今宮 シーズン最初は正直自信を持てて始めました。でも途中で故障もありましたが、それもいい経験にもなったと思う。だから、なんとかCSでチームのためにと思いましたし、少しでも力になれたのは良かったと思います。

-工藤監督に聞きます。日本シリーズの相手は巨人となりました。チームの印象を聞かせてください。

工藤監督 交流戦しか戦ってないですし(分析は)これからですが、非常に投打がまとまっていて、バランスのいいチームだなと思っています。

-両チームの日本シリーズは「ON対決」以来で、ご自身も現役時代に所属していたチームが相手ですが

工藤監督 特別な思いはありませんが、現役でお世話になったチームだし、みんなに注目してもらう試合になるでしょう。野球史に残るゲームをしたいです。パ・リーグの代表としてファンの前でしっかりやりたいですし、やるからには勝たないといけないし、そうでないとプロではないと思ってます。

-柳田選手と今宮選手に日本シリーズへの意気込みをお願いします

柳田 あと4つ勝ちます。

今宮 あと4つ、勝てるようにチーム一丸となって調整していきたい。