「NPB AWARDS 2019 supported by リポビタンD」が26日、東京都内で行われ、阪神秋山拓巳投手(28)が最多勝利投手賞(10勝)、来季から阪神に加入するソフトバンク中田賢一投手(37)が最優秀防御率投手賞(防御率3・03)と勝率第1位投手賞(勝率・667)に輝いた。

秋山は今季、ウエスタン・リーグで13試合に登板。防御率2・67と安定した投球を見せ、3年ぶり3度目の受賞となった。「上(1軍)へ早く呼ばれるために1年間、準備していた結果です」。ただ、1軍では10試合に登板し、4勝3敗。防御率4・26の成績にとどまった。18年オフには右膝を手術。17年に12勝を挙げた右腕は「自分自身、もう1回(1軍での)2桁勝利を望んでいる。今年、ファームで2桁勝利を挙げましたけど、来年は1軍で2桁勝利を目指して頑張りたいです」と、壇上で力強く語った。

秋山と並び、壇上であいさつした中田は、ウエスタン・リーグ投手部門2冠に「1軍にいつ呼ばれてもいいように、準備をずっとしてきた。もうプロ15年目がたったんですけども、こうやってアワードに来るのが初めて。本当に身の引き締まる思いで、また来季に向けて頑張らなくちゃいけないなと思います」と、力を込めた。

6年間プレーしたソフトバンクに感謝を伝え「来季は新天地で迎えますけども、何とかチームの力になれるように1戦1戦投げていきたいと思います」と、抱負を語った。

ウエスタン・リーグ優秀選手賞を受賞した阪神馬場皐輔投手(24)は、ウインターリーグ(台湾)参加のために欠席。ビデオメッセージを寄せて「自分1人の力ではなく監督、コーチ、チームメート。そして、ファンの皆さまのおかげだと思っています。来シーズンは1軍で活躍していけるように頑張ります」とコメントした。