日米通算4367安打で、今年3月に現役を引退したイチロー氏(46=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が14日、都内で学生野球資格回復研修2日目に参加した。初日のプロ研修から変わり、アマチュア側の学生野球研修会に125人が出席。校内での部活動の位置付けや教育的配慮、学生野球憲章、高校野球特別規則など、朝から7本の講義を受けた。

終了後はリポートを提出した受講者から順に退出。イチロー氏は講義中から熱心にメモを取り、最後の5、6人になるまで残って書いていたという。今季オリックス2軍打撃コーチを務め、96年の日本一をともに経験した藤井康雄氏(57)はイチロー氏と昨オフ以来の再会。「来ると聞いて驚いた。彼は野球界でどこに行っても喜ばれる。イチローが動けば世の中が動く、それくらい影響力がある」と旧交を温めた。15日に3日間のプログラムを修了予定。来年2月の日本学生野球協会の審査を経て、資格回復となる。【鎌田良美】