ソフトバンク甲斐拓也捕手(27)が23日、福岡市内の球団事務所で契約交渉に臨み6500万円から4500万円増の1億1000万円プラス出来高で契約した。育成出身の野手が1億円を突破したのは初めて。

「球団に最大限の評価をしてもらいました。日本一に貢献してくれた、と言われた。その言葉だけでやってよかったと思った」。課題だった打撃の成長も大きかった。137試合に出場し、打率2割6分、98安打、11本塁打はキャリアハイ。充実感とともにさらなる責任感も芽生えた。「打撃にしてもまだまだ納得できる数字じゃないし、もっと結果を残さなければならない」と口元を引き締めた。

来季からは背番号「19」に変更する。ホークスでは南海時代の名捕手・野村克也氏が背負った栄光の番号。「62番をずっとつけるつもりだったけど、野村さんから何年か前につけてほしいと言われて。それで変える決心をした。来年は自分にとって大事な1年になる。もっと上を目指して頑張りたい」と力を込めた。(金額は推定)