マエケン街道を突き進む! 阪神ドラフト1位の創志学園・西純矢投手(18)が、ドジャース前田健太投手(31)から故障防止について「金言」を授かったことが28日、分かった。

広島県出身で鯉党だった右腕にとって憧れの人物。プロにおけるけがとの向き合い方について、知人を通じて言葉を受け取った。1月に新人合同自主トレを控える中、一流の思考に触れることができた。

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西純はベビーカーに乗っていた頃から広島市民球場の試合に連れられ、「前田健太投手を見て育った」と言い切るほど。広島の背番号18はずっと憧れだった。阪神への入団決定後、そんな前田が知人を介して送ってくれたエールを知った。

その内容は「少しのけがや痛いという違和感が出ても、高校の時は我慢してやったり、運動をする。だけどプロの世界は医療の部分で高校とは全然違う。ちょっとのけがを我慢したことによって長引いたりする。そこは気をつけた方がいい」というものだった。

前田はプロ3年目の09年からメジャー移籍を決断する15年まで7年連続で規定投球回数に到達。長期離脱もなくNPB通算97勝を挙げ、13年にはWBCで侍ジャパンにも選出された。メジャー4年目の今季もドジャースで先発、救援でフル回転し、2年ぶりの2桁勝利となる10勝8敗3セーブでチームの地区7連覇に貢献した。西純は改めて「本当にすごい方」とした上で、金言を胸に刻んで新人合同自主トレに向かうつもりでいる。

「1月からスタートなので気を抜いていられない。1日1日が勝負だと思っている。焦らずにうまくやりながら上を目指していきたい」

春季キャンプは高知・安芸2軍スタートが内定している。こちらも西純は「体と相談しながらやっていきたい」と高ぶる思いを制御して調整を進めていく。入団会見では「将来的には沢村賞を目指せるような投手になりたい」とぶち上げたが、千里の道も一歩から。一流の心構えを注入された最速154キロ右腕が、いよいよプロの道を踏み出していく。【只松憲】

<近年の新人への主なエール>

◆阪神川藤OB会長→阪神新人 17年の新人合同自主トレを視察。小さくまとまるな、という意味を込めて「どれだけ体を大きくできるかや。ワシは大きくならんかった。態度だけ大きかった」と笑いを交えた。

◆カブス・ダルビッシュ→日本ハム吉田輝 18年ドラフトで指名を受けた甲子園の星をツイッターで祝福。フォロワーが、自身がつけていた背番号11を推薦したことに「似合いそうですね!」と返信した(吉田輝は実際には18番に決定)。

◆中日松坂→中日根尾 19年キャンプで顔合わせ。自らの1年目、西口や石井貴らのいた西武時代を例示し「先輩たちのすごいボールを見ても引くことはなかった。勘違いでもいい。僕はやれると思っていた」とずぶとさを求めた。