日本ハム有原航平投手(27)が、来季は「ONE TEAM」の思いを胸にチームの優勝を最優先する。29日、母校の広陵(広島)で先輩吉川、後輩上原らとともにOBによるチャリティー野球教室に参加。32チーム約320人の少年少女と交流した。最多勝と奮闘したがチームは5位に終わったシーズンを終え、来季は開幕投手や個人タイトルよりも4年ぶりのリーグ制覇、日本一を最優先に右腕を振る。

   ◇   ◇   ◇

貫禄を増した姿で、母校に帰ってきた。有原が年末の恒例行事、広陵で行われた野球教室に参加。先輩の広島野村と談笑するなど、慣れ親しんだグラウンドでリラックスした表情を見せた。今季は最多勝のタイトルを初獲得も「チームの順位と大事な試合で勝てなかったのは自分の中で残っています」。慢心はなく、強い悔しさを胸に来季を見据えている。

エースの奮闘を見せた1年だった。マルティネス、上沢と先発陣が故障離脱した中、シーズンを通して踏ん張った。終盤まで最多勝、最優秀防御率、勝率のタイトル争いを演じるなど奮闘。先発の柱として、シーズン自己最多15勝を積み上げた。「個人的には良い年になった」と納得する一方で、優勝への執念は増している。

大本命となっている開幕投手の座より、優勝へのこだわりが強い。栗山監督からは早くも「普通に考えたら、有原」と、17年以来2度目となる大役に“指名”された。有原は「意識はないです」とした上で「(開幕戦で)投げられるようにオープン戦から結果を出すことがシーズンにつながると思う」と、開幕の1試合から続く長丁場へと思いをはせた。

今オフに、かねて熱望していたポスティングシステムを利用した大リーグ移籍容認を球団に求めた。「来季はマルティネスも上沢も帰ってくる。数字は意識せず、タイトルより、みんなで力を合わせて優勝出来るようにしたい」。チーム4年ぶりの悲願をしっかり果たして、自身の夢を追いかける。【田中彩友美】

◆広陵 学校創立は1896年(明29)で、野球部は1911年(明44)に創部された。甲子園に春24度、夏23度出場し、春は38勝で優勝3度、準優勝3度、夏も34勝で準優勝が4度ある。数々の名選手をプロに送り出し、松竹時代の51年に1試合4本塁打を放った岩本義行や阪神金本知憲、現役では広島野村祐輔らがいる。所在地は広島市安佐南区伴東3の14の1。