西武高橋光成投手が開幕投手候補に急浮上した。宮崎・南郷で4日、初めてフリー打撃で登板。森と山野辺を相手に36球投げた。昨季MVPの森には4打席中、安打性2本。「差し込んだボールもあったのでそこはよかったと思う」。

登板後はブルペンで120球投げ「打席に立ってもらい実戦をイメージしながら、捕手にサインを出してもらった」。実戦感覚を養いながら意味のある球を繰り返した。

高橋光の投球に、辻監督は開幕投手の可能性を口にした。ニールが筆頭候補だが「ブルペンを見る限り力強い球投げているから十分考えられる。でも安定感はニール。それを超えてくるような(高橋)光成であれば、ね」と期待を込めた。昨季より1週早い開幕を見据え、実戦練習も例年に比べ早まっているだけに、高橋光は「(実戦に)いつでもいける準備はしたい。準備不足というのはダメだから」と怠らずに進める。

昨季10勝で目標の2ケタ達成も、昨季右打者の被打率2割5分2厘に対し、左は3割5分4厘。ブルペンでは新球種のカットボールを投げ込む。「左に打たれ過ぎているのでそこの対策。左の内側を突ければ。さらに外側も投げられるようになれば魔球になる」と磨きを掛けて弱点克服。その先に開幕投手が見えてくる。【栗田成芳】