身も心もフレッシュに勝負する。巨人中島宏之内野手がオープン戦トップタイの4号ソロを放ち、一塁のレギュラー争いへアピールした。

2回、楽天辛島の高め直球を左中間席へ。20代の若手が7人スタメン出場する中、フル出場し「ヤングジャイアンツの中で出してもらってるから、若くいこかと」と存在感を示した。

野球人生をかけた1年と位置付け、原点に返った。昨季は43試合に出場し、打率1割4分8厘、1本塁打と低迷。「難しいことじゃなくて、(結果が)あかんかったのでゼロからやる」と打撃フォーム変更を決意し、バットを構える位置を代名詞の上段から下げた。西武時代の10代の頃のように、スイングを重ね、新フォームを固めた。

20年目。通算1767安打の好打者だが、今は定位置を奪い取る立場。「毎日アピールして、中島でいこうかと言ってもらえるように」と力を込めた。新型コロナウイルスの影響で開幕時期が不確定な状況にも「もうちょっと鍛えられる期間かなと思って、毎日やってます」と磨きをかける。【久保賢吾】