阪神矢野燿大監督(51)が24日、鳴尾浜での2軍集合練習を視察した。

午前に訪れ、主にブルペンで投手陣をチェック。昨年10月に左肘を手術した島本や、右ふくらはぎ筋挫傷で2月の1軍キャンプを離脱した伊藤和、右肘痛から復帰を目指す才木らの投球を見守ったという。

球団広報を通じ「みんないい球を投げていましたし、ケガ明けの伊藤和、島本も、もうちょっとしたら試合で投げられそうな感じに見えました。才木もいいなと思った」と印象を語った。

「現状どんな状態かを見たかった」という鳴尾浜視察は、チームが活動休止に入った3月下旬以降では初のこと。島本については「試合で投げていった中で状態が上がれば、良ければそのまま(1軍合流)ということも考えられるかな」。19年に63試合登板で防御率1・67だった島本を含め、故障していた選手の早期復帰となれば戦力に厚みが増すだけに、期待を寄せた。

矢野監督は鳴尾浜で調整しているガルシアとも話をしたといい「中継ぎという選択肢もある。今はもちろん先発で調整してもらいながら、いろんなオプションがある。順調にきているという話なので期待しています」。午後からは甲子園の1軍集合練習に戻り、シート打撃などをチェックした。練習強度が上がる中、選手の状態把握を進める貴重な1日となったに違いない。【松井周治】

○…矢野監督は西純、及川のルーキー陣の投球もチェックした。「見られて良かった。及川が一番すごくいい球を投げていたので、楽しみが増えた感じ」とコメント。2人について「早い段階でチームの中心の投手になってもらいたいので、今はしっかり体(づくり)と、ファームで中身のある投球をしていってくれるところを期待しています」と成長を願っていた。