好打者の指標として定着している、出塁率+長打率の「OPS」。打順別の数字を追って、パ・リーグ4チーム(楽、ロ、日、西)の攻撃力を探った。【注】数字は途中出場を含む。成績は18日デーゲームまでのもの(野手平均OPS=.716)

◆打順攻撃力 チームの打順別OPS(出塁率+長打率)を野手平均OPSで割り100を掛けたもの。チームで平均のOPSを持つ打者の値が100になる。数字が大きいほど、チームの中でその打順の攻撃力も高い。数字をチーム別で比較することで、いい打者がどこに配置されているか、どの打順が重視されているかが見比べられる。

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◆西武打線のOPS 中軸から下が非常に強く、4~7番が攻撃力100オーバー。力を発揮し切れていない源田、外崎らの分をカバーしている。森を含め調子を上げていくはずで、やはり脅威。

◆ロッテ打線のOPS 開幕直後は井上が7番に入っていたため数値が高いが、現状は打順が下がるにつれOPSも低下の傾向。2番にマーティンを入れ、1番荻野を中軸につなげようとしている。

◆日本ハム打線のOPS 3番近藤、4番中田の前後が本調子になく、得点力に結びついてこない。2、5、6番のOPSが低く波状攻撃が難しい。18日は2番に王柏融、5番に横尾を配しテコ入れ。

◆楽天打線のOPS 2番の鈴木大が完璧に機能している。1番茂木、3番ブラッシュ以降のつなぎ役だけでなく、得点圏打率4割8分も抜群。ジグザグをベースとし、6番にロメロの配置も絶妙だ。