日本ハム杉浦稔大投手の今季最多112球の熱投も実らなかった。

1回に四球、盗塁後に、暴投による振り逃げで無安打で先制点を献上。6回1死満塁のピンチでは味方守備の失策もあり追加点を許したが、何とか最少失点で踏ん張った。6回3安打2失点(自責1)。勝利投手の権利を持って降板し、先発投手としての役目を果たした。

4日西武戦以来、中11日で臨んだ。初回の失点は「フォームをつかみきる前だった」。立ち上がりの感触は納得のいくものではなかった。だが味方打線の逆転に発奮し、少しずつフォームを調整。前回の登板まで効果的に使っていたチェンジアップとは違い、この日はカーブでカウントを稼ぎ、要所を締めた。白星はお預けとなったが「前の3試合までは、僕の中でふがいない投球だった。もうちょっと状態を上げられると思う」と確かな手応えをつかんで次戦以降を見据えた。