阪神ドラフト2位のJR東日本・伊藤将司投手(24)が9回5安打2失点と好投し、チームをサヨナラ勝利へ導いた。

初回は1番飯嶌に先頭打者本塁打を許し、2回にも1点を献上。やや不安定な立ち上がりだったが、中盤以降は最速145キロの直球にキレのあるカーブでギアを上げた。「1、2回は自分の投球がうまく出来なかったんですけど、後半につれて良くなってきた。そこは良かったと思います」。3~6回は無安打投球。9回は2死から安打と味方の失策で三塁に走者を背負ったが「ピンチの場面がくると燃える」と、5番吉田を外角138キロ直球で見逃し三振に仕留めた。

阪神ドラフト6位の三菱自動車岡崎・中野拓夢内野手(24)との阪神指名選手対決では、4打席無安打に封じた。中野は伊藤将について「カットボールがよかったなと思います。真っすぐと似たような軌道。打ちにくさを感じました」と証言。伊藤将も中野について「コーナーに投げてもしっかりとらえてくる。バッティングがすごくうまいと感じました」と話した。中野は持ち味の守備で好守備を連発し、即戦力内野手としての片りんを見せた。

試合は2-2の9回にJR東日本・佐藤がサヨナラ2ランを右中間席へ運んだ。

▽JR東日本・佐藤拓也外野手(26=立大、9回無死二塁で右中間へサヨナラ2ラン)「2ストライクにおい込まれていたが、あまり焦りはなかった。どんな形でもいいので最低でも1死三塁を作ると心がけて打ちました」