「進撃の宇宙人」が戦力に加わる。国内FA権を行使したDeNA井納翔一投手が12日、巨人に入団の意向を伝え、新天地入りが決まった。

交渉解禁の6日に即アタックし、2年総額2億円規模の契約と背番号「21」を提示。原監督も直接メッセージで熱意を伝え、ヤクルト、DeNAとの争奪戦を制した。

先発の一角で期待される。14勝で最多勝を獲得した菅野が、ポスティングシステムを申請。今季は戸郷が9勝、サンチェスが8勝を挙げたが、通算50勝をマークした右腕の加入で競争は激化し、層は厚くなる。

DeNAからは退団が発表された。球団を通じ「今まで携わっていただいた監督、コーチ、チームメートのおかげで、FAの権利を取得できたと思っています。ファンの皆さまからは試合でふがいない投球をしても、『次の登板は頼むよ!』と温かい言葉をかけてもらい、とても励みになりました」と感謝した。

14日、原監督が同席の上で、同じくDeNAからFAで巨人入りする梶谷と入団会見が行われる。6日には次男が誕生し、7日から2泊3日の日程で断食を敢行。滝行、座禅などで精神を研ぎ澄まし、決断を下した右腕が、幼少期から憧れだった巨人入りの思いを語る。【久保賢吾】