セ・パ両リーグは16日、今季のベストナインを発表した。2年連続リーグ優勝の巨人から菅野智之投手(31)を含め最多5人が選出された。4年連続日本一のソフトバンクは柳田悠岐外野手(32)ら3人。2000安打に残り74本に迫っている西武栗山巧外野手(37)は指名打者部門では自身初めて、外野部門を通じても9年ぶりに受賞した。
セ・リーグ
▽投手
巨人菅野智之(2年ぶり4度目)14勝2敗、防御率1・97
「素直にうれしい。僕にとって特別な賞だし、ジャイアンツから5人も選ばれたこともあり喜びもひとしお」
担当記者の印象プレー 8月25日ヤクルト戦 鬼門の神宮で7回2失点の粘投。バットでも走者一掃の適時二塁打で自身開幕9連勝を飾った
▽捕手
巨人大城卓三(初)2割7分、9本塁打、41打点
「自分が選ばれるとは思ってもいなかったので、本当に光栄に思う。来年もまた選んでいただけるように精いっぱい頑張る」
担当記者の印象プレー 10月6日DeNA戦 目先を変えた配球で菅野をリードし、史上初の開幕投手からの13連勝をアシストした
▽一塁手
ヤクルト村上宗隆(初)3割7厘、28本塁打、86打点
「ベストナインを初めて受賞できて光栄ですし、うれしく思います。他のポジションは偉大な先輩方が受賞されていますので、さらに精進して来年も受賞できるように、そして追いつけるように頑張りたいと思います」
担当記者の印象プレー 11月5日阪神戦 2回に右前打で出塁すると、二盗、三盗、本盗を成功しプロ野球タイの1イニング3盗塁。「サイクルスチール」はリーグ3人目
▽二塁手
広島菊池涼介(3年ぶり2度目)2割7分1厘、10本塁打、41打点
「なかなか取れない賞なので、本当にうれしく思っています。今シーズンは大変なシーズンでした。来シーズンは優勝争いができるようにしっかり引っ張って頑張りたいと思います。そして1人でも多くのファンの皆さんに球場へ足を運んでもらえるよう頑張ります」
担当記者の印象プレー 9月13日広島戦 7回1死二、三塁での前進守備で痛烈なライナーを捕球後、飛び出した三走を刺して併殺にお家芸で窮地を救った
▽三塁手
巨人岡本和真(初)2割7分5厘、31本塁打、97打点
「一度は取りたいと思っていたし、選んでいただいて光栄に思う。これからは毎年選んでいただけるように頑張りたい」
担当記者の印象プレー 7月30日DeNA戦 9回2死、東京ドーム最上段のJR東日本の広告看板を直撃する特大本塁打を放った
▽遊撃手
巨人坂本勇人(3年連続6度目)2割8分9厘、19本塁打、65打点
「最多得票数だと聞いてうれしさが倍増した。来季は自分のパフォーマンスを最大限に発揮し、また選出してもらえるように頑張る」
担当記者の印象プレー 9月9日中日戦 自身初の3打席連続本塁打を放ち、原監督に球団最多タイの監督通算1066勝目を贈った
▽外野手
DeNA佐野恵太(初)3割2分8厘、20本塁打、69打点
「大変光栄に思う。監督、コーチ、チームメート、そして支えてくださったスタッフ、ファンの皆さまのおかげで受賞できた。来季こそはリーグ優勝、そして日本一を達成できるよう頑張る」
担当記者の印象プレー 7月24日広島戦 9回1死満塁、一岡から逆転サヨナラ満塁本塁打
巨人丸佳浩(5年連続6度目)2割8分4厘、27本塁打、77打点
「満足のいく成績ではなかったが、選んでいただいて大変うれしい。来季は今季の成績を全て上回って選んでいただけるように頑張る」
担当記者の印象プレー 7月4日中日戦 2発含む3安打6打点で、長嶋監督に並ぶ通算1034勝目を原監督に贈った
広島鈴木誠也(5年連続5度目)3割、25本塁打、75打点
「個人的にもチームも悔しいシーズンでした。来年はしっかり上位にいけるように、そして個人的にも良い成績が残せるように頑張りたいと思います。今年はコロナで大変な中、たくさんのファンの皆さんが応援してくれたこと感謝しています。来年は見に来てくださったファンの方へ1つでも多く印象に残るようなプレーができるように頑張りたいと思うので、応援よろしくお願いします」
担当記者の印象プレー 6月20日DeNA戦 6回に右中間へ1号ソロ。8回2死満塁から左翼席最上段へグランドスラムを放ち2発5打点
パ・リーグ
▽投手
ソフトバンク千賀滉大(2年連続2度目)11勝6敗、防御率2・16
「2年連続で選んでいただき、とてもうれしく思う。また来年もという気持ちだが、他にも良い投手はいるし、まだまだ精進しないといけない」
担当記者の印象プレー 9月8日楽天戦 7回無死で田中の打球が直撃も続投。なお2死満塁で銀次を見逃し三振に
▽捕手
ソフトバンク甲斐拓也(3年ぶり2度目)2割1分1厘、11本塁打、33打点
「まさか選ばれるとは、という気持ち。自分では今季の結果に満足していないので、もっと受賞にふさわしくなるようさらに頑張っていきたい」
担当記者の印象プレー 10月31日西武戦 4回2死一塁での中村への4球目で見せた鉄壁のワンバン捕球
▽一塁手
日本ハム中田翔(4年ぶり3度目 ※指名打者で2度受賞)2割3分9厘、31本塁打、108打点
「とても光栄に思います。自分1人の力で取れるものではないので、チームメートや周りの方々に感謝しています」
担当記者の印象プレー 7月25日ソフトバンク戦 不振の中で7回に左翼席中段へ決勝3ラン
▽二塁手
楽天浅村栄斗(5年連続5度目)2割8分、32本塁打、104打点
「ベストナインは毎年の目標なのでとれたことにうれしく思います。また来年もベストナインをとれるように、そしてチームが優勝できるように頑張ります」
担当記者の印象プレー 8月4日ソフトバンク戦 8回2死一塁でモイネロの初球カーブを右翼席へ14号逆転2ラン
▽三塁手
楽天鈴木大地(初 ※遊撃手で2度受賞)2割9分5厘、4本塁打、55打点
「パ・リーグの三塁手にはいい選手が多いなか、選んでいただき光栄に思います。今シーズンは移籍して1年間、けがをしないでグラウンドに立ち続けることができて良かったです。来年は最後まで野球がしたいですし、その結果、ベストナインも取ったらうれしいです」
担当記者の印象プレー 6月19日オリックス戦 同点の8回無死満塁。右前への勝ち越し2点適時打で移籍後初安打を放ち通算1000安打も達成
▽遊撃手
西武源田壮亮(3年連続3度目)2割8分9厘、19本塁打、65打点
「ベストナインに選んでいただいたと聞いて、とても驚きました。シーズン前の目標であった全試合に出場し、1年間戦えたことが良かったと思います。またけが無くシーズンを終えられましたが、トレーナーの皆さまには毎日ケアをしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。来年以降も、この賞を目指してやっていければと思います」
担当記者の印象プレー 10月16日オリックス戦 6回1死で左前打で出塁し二盗成功。交錯プレーで首を強打したが、栗山の適時打で同点ホームを踏んだ
▽外野手
ソフトバンク柳田悠岐(2年ぶり5度目)3割4分2厘、29本塁打、86打点
「目標の一つにしていたので素直にうれしく思う。選んでいただき光栄。来年も選ばれるよう、オフから少しずつ準備をしていければと思っている」
担当記者の印象プレー 10月23日西武戦 8回2死二塁で逆方向への28号2ラン
オリックス吉田正尚(3年連続3度目)3割5分、14本塁打、64打点
「3年連続で選んでいただき、光栄ですし、素直にうれしく思います。今年は首位打者を獲得することができましたが、来年は打撃部門すべてにおいてタイトル争いをして、また来年もベストナインに選んでいただける数字を残せるように頑張ります」
担当記者の印象プレー 7月4日西武戦 8回1死一塁で、前日同戦の延長10回に投ゴロ併殺に打ち取られた西武小川から意地の逆転2ラン
日本ハム近藤健介(初 ※指名打者で1度受賞)3割4分、5本塁打、60打点
「外野手部門で初めて選ばれたことをうれしく思います。ファンの皆さんに球場で応援してもらって得られる力があることを再認識しました」
担当記者の印象プレー 10月15日西武戦 プロ野球タイの1試合4二塁打を含む5打数5安打
▽指名打者
西武栗山巧(初 ※外野手で3度受賞)2割7分2厘、12本塁打、67打点
「ベストナインに選んでいただいたと聞いて、何とも言えない喜び、うれしさに満ちあふれています。今シーズン印象に残っているのは、開幕カードです。開幕戦はヒットが出ませんでしたが、2戦、3戦目と猛打賞を記録できました。あの1つのカードが今シーズンの基盤となったと思います。シーズンを戦っていく上での僕の支えになったカードでした」
担当記者の印象プレー 11月3日日本ハム戦 3回2死一塁、西村の外角直球を左翼席へ同点2ラン。プロ19年目で4番初アーチ