巨人井納翔一投手(34)が大乱調に沈んだ。1回に味方打線から3点の援護をもらったが、直後のマウンドでふいにした。先頭大島に左前打、阿部に中越え二塁打はいずれも高めに浮いた直球を狙われた。無死二、三塁で高橋周には内角に投げきれなかったカットボールを右前2点適時打。「多分気持ちが高まりすぎて、自分でコントロール出来なくなると思う」とビシエドの右前打で4連打、平田併殺の間に3失点目を喫した。

DeNAからFA移籍し、ハマの宇宙人から「進撃の宇宙人」に改めた。言い訳にもならないが、進撃のタイミングが異例だった。1回の攻撃で中日勝野を攻め立て、9番の井納まで打順が回ってきた。1回2死満塁。マウンドにあがる前に打席に立つという“珍事”に見舞われた。一ゴロに倒れ、追加点はならなかった。

同点で踏みとどまった1回の投球内容は2回に入っても改善の兆しが見えなかった。2回先頭の木下拓にもフルカウントからの浮いた直球をフェンス直撃の中越え二塁打。プロ最短の1回0/3、5安打、4失点で降板し「先制した直後に追いつかれてしまい先発の役割を果たせずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。リズムを壊してしまい、自分の投球ができなかったことが悔しいです」と言った。【為田聡史】

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