広島新外国人のドビーダス・ネバラスカス投手(28=パイレーツ)が、来日初となる実戦マウンドで4回無安打無四球無失点と快投した。ウエスタン・リーグの中日戦(由宇)で先発。最速149キロの力強い直球を軸に、4三振を奪うなど1人の走者も許さなかった。新型コロナウイルスの影響で来日が遅れたリトアニア出身の最速157キロ右腕が、1軍デビューへ着々と歩みを進めている。

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ネバラスカスの剛球がうなりを上げた。20年にメジャーで登板して以来約半年ぶりの実戦登板。この日の最速は149キロながら、身長190センチの上手投げから繰り出される角度のついた直球主体の投球で、4回で45球を投げ、4三振を奪うなど無安打無四球無失点。日本での初陣を抜群の内容で飾った。

「打線がしっかり打ってくれて援護をもらった中で、ストライク先行で気持ちいい投球ができた。順調に仕上がっていると思う」

球威で圧倒した。初回1死から伊藤を外角直球で見逃し三振、平田は外角直球で空振り三振に抑えた。2回先頭の石川昂から直球で押し込み4者連続でフライアウトを奪った。「ボールをしっかり(指で)切って、スピンをかけて、伸びのある真っすぐを投げることを常に意識して投げている。その結果だと思う」。その後もスライダー、カーブ、チェンジアップで緩急をつけながら、アウトを着実に積み重ねていった。

工夫も凝らした。走者がいない場面でも常時セットポジションで投げていたが、時折クイックモーションでの投球も挟みながら、打者を惑わした。「打者との駆け引きの中で、タイミングをずらしながらやることも必要。意識しながらやっています」。メジャーでは、クイックを織り交ぜる頻度は少なかったという。

来日後初登板を見守った菊地原2軍投手コーチは「ほぼ完璧な投球だった。ストライク先行でクイックだったり、いろいろ考えながら投げていた。角度もあるし、高めの球でも空振りが取れていた」と絶賛した。 現在、先発ローテーションは右の九里、森下、左の床田、高橋昂、玉村の5枚に加え、18日にも大瀬良が1軍復帰する見込み。助っ人右腕の1軍合流は急務とは言えない状況だが、さらに盤石な先発陣が形成されそうだ。右腕は今後に向けて「先発としてイニングを重ねていかないといけないので、肩の強度、スタミナをつけていきたい」と先を見据えた。1軍デビューへと突き進む。【古財稜明】

◆ドビーダス・ネバラスカス 1993年1月14日生まれ、リトアニア出身。6歳頃から野球を始め、09年にパイレーツに入団して同国出身初のMLB選手となる。17年にはメジャー昇格も果たした。昨季はパイレーツで17試合に登板し、0勝3敗、防御率7・11。メジャー通算76試合で1勝4敗、防御率6・81。マイナー通算は259試合で27勝33敗、37セーブ、防御率4・00。契約金2750万円、年俸6875万円プラス出来高(金額は推定)。背番号99。190センチ、102キロ。右投げ右打ち。

▽広島佐々岡監督(ネバラスカスについて)「良かったみたいですね。普通に考えても4から5、6イニングと伸ばしていってもらわないといけないからね」