桜美林大が、16年秋以来2度目の優勝へ前進した。東海大には17年春から11連敗を喫していたが、接戦を制して白星を挙げた。津野裕幸監督(50)は「先発の多間が1失点で抑えてくれたのが大きかった」と振り返った。この日は桜美林大の創立記念日で、100周年の節目を勝利で飾った。応援に駆けつけた関係者も多く「OBも喜んでくれたと思います」と話した。

先発の多間(たま)隼介投手(4年=北海)が、東海大打線を打たせて取り、流れをつくった。7回1/3を被安打6の1失点。直球とスライダーを軸に、14個のフライアウトを奪った。負けたら終わりのプレッシャーがかかる1戦で、見事に責任を果たした。持ち味のスライダーを普段よりも腕を振る意識で曲がり幅を小さくし、芯に当てさせなかった。「直球が浮いていたので、スライダー勝負でいこうと思っていた。今日は(自己採点は)70点くらいですが、結果としては良かった」と笑顔だった。

優勝決定戦の決勝は30日に行われ、帝京大と対戦する。佐々木千隼投手(現ロッテ)を擁して東海大に勝利した16年秋以来の優勝へ、連投になる可能性もあるが「全然、いけます」と力強く話した。