伸び盛りの“ドラ1息子”が歴史を塗り替えた。楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が13年則本昂を超え、球団新人初の自身6連勝を成し遂げた。

広島相手に5回2/3を7安打2失点で両リーグ最多7勝目。首位のチームを今季最長5連勝、リーグ最速の30勝に導き「代々先輩方の築かれた記録を自分も塗り替えていけるような投手になっていければ」と胸を張った。

寝る子は、やっぱり育つ。気温上昇とともにたまる疲労と付き合うために、これまで7時間程度の睡眠時間を5月中旬から8時間へ増やした。今登板前日の5日は午後11時15分に就寝。「9時間くらい寝てました(笑い)」と午前8時ごろに起床し、午後1時半のプレーボールに備えた。

熟睡効果?もあってか、うたた寝厳禁のハイテンポでアウトを重ねた。初対戦の広島打線が直球狙いと察し、カットボールを多投。2回2死から4者連続空振り三振を奪うなど、5回まで三塁を踏ませない。3点リードの6回に1点を返され、なおも2死一、三塁で2戦連続の6回途中降板。「6回は投げきりたかった」とにじませた悔しささえ、堂々たる口ぶりだ。

4月11日ソフトバンク戦の2敗目を最後に約2カ月、8戦黒星がない。プロ初打席に「打席に立つと野球は楽しいなと感じました」。同学年の広島高橋昂と高校以来の投げ合いにも「久しぶりの対戦だったので楽しく投げ合えました」と心の余裕も垣間見える。眠る気配の見えない左腕は、球団新人最多となる13年則本昂の15勝へ「そこも目標にしながら、まずは2桁勝利を目指したい」と頼もしく見据えた。【桑原幹久】

▽楽天石井GM兼監督(チームは今季最長5連勝で)「早川のおかげ…まあまあ、みんなのおかげでいい月曜日を過ごせそうです」

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