西武内海哲也投手(39)が2度目の先発登板で意地を見せた。前回登板では古巣・巨人戦で2回3失点で降板。「悔しさが沸々とわき出て、なかなか切り替えるのは難しかった」。それでも中6日でのリベンジの場を与えられての本拠地メットライフドームでの先発。初回、1点を失う立ち上がりも、味方打線がすぐに追いつき、逆転した。4回に2ランを浴びたが、5得点の援護を受けプロ18年目のベテラン左腕は、動じなかった。

前夜は愛弟子の奮闘に気持ちを奮い立たせられた。昨オフの自主トレで同行した191センチ右腕・渡辺が1軍デビュー。6点差で敗色濃厚の展開から3回2安打無失点の好投で、引き分けを呼び込んだ。プロ18年目のシーズン前に、若手と変わらぬランニングメニューを消化。背中で示した充実のオフを一緒に過ごした。渡辺から春季キャンプ1軍スタートの報告を受け「自分のことよりもうれしい」と手塩にかけた18歳年下の20歳の後輩に、まだまだ負けていられなかった。

正念場の5回。2点リードで上位打線を迎えた。先頭・伊藤に、この試合初めて四球を出した。3番佐野はカットボールを痛烈な当たりをされるも、一塁山川が好捕。4番宮崎は内角を突いて捕邪飛に打ち取った。最後はこの試合すでに2安打許しているソト。内角を見せながら、低めを丁寧に突いて打たれた大飛球は左翼・岸がガッチリキャッチした。86球なげ、5回6安打3失点で勝利投手の権利を得て、後続に託した。

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