阪神伊藤将司投手に2戦ぶりの白星はつかなかった。

6回途中6安打無失点。5勝目の権利を得て降板したが、救援陣が打たれて逆転された。

2回から毎回先頭に出塁を許したが、要所を締めた。5回無死一、二塁のピンチで、犠打を試みた阪口を捕ゴロ併殺に仕留めるなど計3併殺。「ゲッツーが取れたということは、調子はあまり崩れてない基準になります」。6回先頭の佐野に左前打を浴び、右打者のオースティンを迎える場面で降板となったが、粘りの投球が光った。

開幕からローテを守って10試合に先発し、4勝4敗で防御率は“リーグ隠れ3位の”2・47。順調なら次戦で8回1/3以上を投げれば、球団新人では95年川尻哲郎以来の規定投球回に到達し、10傑上位に顔を出しそうだ。「先頭をしっかり抑えて、長いイニング投げられるように頑張っていきたいと思います」。反省を糧に、次戦の必勝を期した。