球宴初出場の阪神佐藤輝明内野手(22)が、まずはホームランダービーでファンを魅了する。

メットライフドームは5月28日西武戦で、新人では58年長嶋(巨人)以来の1試合3本塁打を放ったゲンのいい球場。また、ファンである「ももいろクローバーZ」が数々のメモリアルライブを行っており、モノノフ(ももクロファンの呼称)の聖地としても知られる。佐藤輝にとって、相性抜群の舞台は追い風になるはずだ。

立ちはだかるのは西武山川。1回戦の相手だったマーティン(ロッテ)が腰部の張りのため辞退。代わってファン投票で次点だった西武の大砲が出場する。5月29日のヒーローインタビューで山川は「輝明くん、えぐいっすね~」とうなっていた。セパ屈指のパワーヒッターの対決に注目が集まる。

佐藤輝は、ゲームには「2番左翼」でスタメン出場する。本塁打を打ちたい投手には西武平良を挙げ、真っ向勝負に期待がかかる。新人で本塁打なら19年近本以来、球界5人目の快挙。夢の祭典で怪力を見せつける。