好勝負に大きな刺激を受けた。18日、ZOZOマリンの室内練習場で1時間以上の特打に励んだロッテ安田尚憲内野手(22)は、オールスターについて「見ました」と言い、印象的なシーンを続けた。

「オールスターという場所もあると思うんですけど、投手が全力の直球を投げて、打者は1球ではじきかえす場面をよく見たので。それが一流の打者というか、オールスターに出られる選手たちは一流の選手の直球をはじき返すところがすごいなと思いましたし、そこが僕にはまだまだ足りてない。1球で仕留めることをしっかりと課題にやっていきたいです」。

150キロを打ち返す-、をテーマに石垣島キャンプから作り上げてきた。開幕後も一時はリーグ打点トップに立った。83試合終了時点での打率は、昨季と比べて1分5厘増。上積みは見せるものの、エチェバリアが攻守に力を出し始めたこともあり、安田のスタメンは減った。「4月5月は辛うじて打点も稼げてたので良かったなと思ったんですけど、1度調子を崩してからなかなか戻すことができなかったので」と振り返り「悔しい前半戦ではありました」とまとめる。

自身の打撃について「最後の方は迷走していた部分もあった」と明かした。「まだまだシーズンは終わっていないので、この1カ月をしっかり充実した時間にして、後半戦に向けて頑張っていきたいなと思います」と中断期間もポジティブに。開幕から48試合連続で4番を任された。残り60試合。自力で返り咲く。【金子真仁】