中日は悲しみの全体練習となった。6日に木下雄介投手が27歳でくなったことが発表されて一夜明け。表情を硬くしたナインは7日、午前10時半からバンテリンドームで体を動かした。重い空気が漂う中、全員でのアップ後に、投手陣はキャッチボールや個別メニュー。野手陣は打撃練習を中心に軽めの調整で終えた。

リリーフで期待の大きかった与田監督もショックを隠せなかった。「家族のような存在を失って本当に悲しく、残念な気持ちです。雄介の思いを大切に、みんなで力を合わせて戦っていきます」。16年ドラフトで同期入団した選手会長の京田も肩を落とし、懸命に言葉をつないだ。「年は1つ違いますが、友だちのような関係で家族ぐるみで良くしていただきました。ここでは言えないくらいたくさんの思い出があります。いまだに信じられず、気持ちの整理はついていません。雄介さんの家族の思いを背負って、これからも一緒に戦っていきたいと思います」。13日の巨人戦(東京ドーム)で始まる後半戦も、木下さんと一緒に頑張る。

木下さんは右肩、右肘のリハビリを行っていた7月6日、ナゴヤ球場での練習中に倒れて救急搬送。意識不明の状態が続き、今月3日に亡くなった。家族の意向もあり、死因、葬儀日程などは伏せられている。