ショッキングな敗戦かもしれない。不振の続く大山悠輔をスタメンから外し、木浪聖也を一塁に入れるオーダーを組んだ。意外とも言えるラインアップでスカッと成功していれば雰囲気も違ったかもしれないが、また適時打が出ない展開で敗戦。正直に言って、バタバタしている印象を周囲に与えたかもしれない。

試合内容も同じだ。「天国から地獄」というほどのことはないにしても大竹耕太郎の好投で「このまま行くか」と多くの虎党は思っていただろう。1つのポイントは7回、大竹に打順が回ったところだろうか。

個人記録のためにやっているワケではないし、代打を出して追加点を考える場面だった…という見方もあるかもしれない。実際にその後、1番・高寺望夢が安打を放っており、代打策が成功していれば…と想像することは可能だ。

しかし「たられば」の話はしても仕方がない。あのペースで投げている大竹を降板させることは、さすがにできないだろう。当たり前の作戦をとって、そこから大竹が粘れなかったということだ。それでも8回3失点は悪くない。

今季不敗だった土曜に負け、甲子園でDeNA相手に連敗を喫した。DeNAにはこれで4連敗で2勝6敗と負け越し。昨季の2位を、このまま苦手としてしまうのか。その意味では3戦目は少し気になる。

これまでと違うのは打線がつながらないことだ。これで4試合で適時打がなく、目立つのは三振数。虎番記者の記事にもあるように、この日は12三振を喫した。前日8日が16三振。6日の中日戦は勝ったものの17三振と3試合連続で2桁三振だ。

「強引にならないようにいかなければ、とは思っていますけどね。打線として1人、1人にならないように明日以降、またやっていきます」。指揮官・藤川球児はその部分について、そんな話をした。

とはいえ。冒頭に「ショッキング」と書いておいてこう言うのもなんだが、負けるときは負けるのだ。まだ2連敗。貯金も「6」ある。ヤクルトには少し離されたけれど、まだ序盤だ。

「必ずこういう時期はあると思いますので」。球児はそんな話もした。昨季も苦しい時期があったのは事実。不振の大山を一度、外した策は評価できる。この苦境をどうクリアするか。連覇へ向け、試されている阪神である。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

阪神対DeNA 9回裏阪神2死、次打席で準備する大山悠輔(撮影・上田博志)
阪神対DeNA 9回裏阪神2死、次打席で準備する大山悠輔(撮影・上田博志)
阪神対DeNA 次打席で準備するも試合終了でベンチに引き揚げる大山悠輔(撮影・上田博志)
阪神対DeNA 次打席で準備するも試合終了でベンチに引き揚げる大山悠輔(撮影・上田博志)