巨人にもっと投げて、もっと勝つ! 阪神秋山拓巳投手(30)が日刊スポーツのインタビューに応じ、13日に始まる後半戦への意気込みを語った。15年ぶりの優勝へ、最大のライバルは2差で迫る巨人。7月初旬の完投勝利で手応えをつかんだ右腕は、伝統の一戦登板を熱望し、白星量産を誓った。

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【取材後記】 秋山の言葉の節々に巨人戦への思いを感じた。6月20日の巨人戦(甲子園)では、親交のあるお笑い芸人のティモンディ高岸が始球式を行ったが、6回2失点で黒星。「巨人戦の日曜日ということもあって(先発は)多分俺じゃないよっていう話はしていました。僕ということになって、流れ的にも勝てるかなって思ってたんですけど。負けた原因は高岸が143キロ出さなかったから、っていうことで連絡は入れました」。ジョークの中にも悔しさがにじんだ。

昨季は18試合の登板で11勝を挙げた一方、巨人戦の登板は2試合にとどまった。今季はここまで14試合で7勝4敗だが、巨人戦は4試合で1勝3敗。前半戦の結果に満足していないのも、「3敗」が引っかかっているからだろう。「伝統の一戦」のマウンドを任されるのは、勝てる投手の証しとの自負がある。悔しさを糧に後半戦はさらに力強く、立ち向かってくれるはずだ。【磯綾乃】

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