王手をかけてから白星が遠い。阪神西勇輝投手(30)が5回8安打5失点(自責2)で降板し、プロ通算100勝は5戦連続で持ち越しとなった。

味方の失策がからみ、2回に一挙5点を失った。先頭の福留に左越え二塁打を浴びた直後、糸原が堂上の一、二塁間へのゴロをはじきピンチを広げた。これがチームの今季60失策目。不穏な空気が漂う中、木下拓に先制中前適時打を浴びた。

なおも1死二、三塁。今度は柳のゴロを三塁手大山がつかむも、グラブの中で握り直し本塁送球が間に合わず。野選で2点目を献上。その後も流れを止められず、2本の適時打でこの回5点を失った。

1週間前の13日の広島戦(京セラドーム大阪)で、西勇は初回にまさかの4失点で4連敗。前回は集中打を浴びたが、この日は味方の失策もからんで打者一巡の猛攻を受けた。節目の勝利を目前にしてから、重苦しい試合が続く。