主砲の穴はみんなで埋める!! 楽天が13安打8得点で西武を逆転で破り、連敗を2でストップした。

不調の浅村栄斗内野手(30)が、19年に加入後初めてスタメンを外れたが、代役二塁の山崎剛内野手(25)が、同点適時打を含む2安打1打点をマーク。鈴木大地内野手(32)が2安打3打点と活躍し、4番に入った茂木栄五郎内野手(27)も3安打1打点と機能した。首位オリックスが敗れ、3・5ゲーム差に迫った。

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チャンスをものにした。「9番二塁」で後半戦初スタメンの山崎剛が、1点を追う3回1死二塁、西武先発今井の2球目、真ん中に甘く入ったカットボールを逃さず捉えた。「しっかりやれることをやろうという気持ちで臨みました。(炭谷)銀仁朗さんが送ってくれたので、ランナーをかえそうという気持ちで打席に入りました」。打球は右翼フェンスを直撃する同点二塁打となり、チームに勢いをもたらした。

続く1番辰己が中前に勝ち越し適時打。2番小深田は倒れたが、3番島内が右前打で2死一、三塁とチャンスメークし、4番茂木が「浅村さんの代わりはできないですけど、浅村さんが万全に戻ってくるまで必死で頑張ります。ヒデさん、早く戻ってきて下さい」と右前適時打を放ち、5番鈴木大も「みんなの勢いに乗って打つことができました」と右前適時打で続いた。その後に2死満塁からオコエの押し出し四球もあり、打者一巡の猛攻で5得点。ゲーム序盤で流れを大きく引き寄せた石井一久GM兼監督も「各自が役割を果たしてくれた。ここ最近、苦しいゲームが続いてますけど、そういう中でも、下を向かず前に踏み出してくれるところが選手に見られる」と納得の表情だ。

浅村は5点リードの7回2死一塁で小深田の代打で登場。西武田村に対し右邪飛に倒れ、17打席無安打となった。主砲の状態について指揮官は「僕が見る範囲でちょっと不安があったので代打で待機してもらえればと。離脱するような感じでは全然なかった。試合に出続けている選手なので、試合から離れることが試合勘とかの部分で怖い。その間隔は延ばさず、いいところでスタートしてもらおうかな」と説明した。まだ9月も始まったばかり。浅村の復活を待ちつつ、チーム一丸となって粘り強く白星を積み重ねていく。【鈴木正章】