パ・リーグの打率トップに立つオリックス吉田正尚は、戦列復帰に向けて懸命のリハビリを続けている。

3日のソフトバンク戦で遊撃への内野安打を放った際に左太もも裏を痛め、5日に「左太もも裏の筋損傷」と診断されて出場選手登録を抹消された。17年から続けていた連続試合出場は512で止まった。完治には時間を要する故障だが、7日からリハビリを開始。優勝争いへの再参戦をあきらめてはいない。

◆規定打席不足の首位打者 野球規則の9・22で首位打者、最高長打率、最高出塁率の基準が決められており、規定打席に満たない打者が不足分を打数に加えて再計算し、規定打席到達者の打率、長打率、出塁率を上回る場合は、その打者がリーグ1位になる。過去に、1軍で規定打席不足の首位打者はいないが、長打率は11年阿部(巨人)と19年グラシアル(ソフトバンク)が規定打席不足で1位となった。ちなみに、2軍ではしばしば見られ、最近では18年のイースタンで石川(巨人)が規定打席不足で首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した。

◆吉田正(オリックス)は現在437打席で376打数127安打の打率3割3分8厘。このまま欠場した場合、最終の規定打席443に6打席足りないが、不足分を打数に加えると、382打数127安打で打率3割3分2厘。規定打席到達者のトップが、この打率より低い時は吉田正が首位打者になる。