オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)が、帰って来た主砲との共闘で優勝マジック点灯を阻止する。28日から敵地で戦う首位ロッテ3連戦に向け「僕たちの正尚が帰ってきたんで、大丈夫やと思います。みんなそう思ってると思います。一番のバッターが帰ってきたので、これを機に打線が盛り上がっていければ」と力を込めた。左太もも裏の故障から26日の楽天戦に代打で出場した吉田正の本格復帰を歓迎。天王山で、青学大の後輩と大暴れする。

3連戦で1敗でもすれば、ロッテに優勝マジック18が点灯。負けられない3連戦を前に、吉田正が戦列復帰した。走塁に支障がなければ、DHで先発する可能性もある。杉本は「正尚が仮にスタメンで出たとしたら、次のバッターが大事になってくると思うんで。次を打つことになれば、早い段階で内容のいい打席を送って(相手が)正尚から逃げられないように、というのはいつも意識してやっています」と、リーグ首位打者の後を打つ責任を語る。今季のロッテ戦で打率4割1分、12本塁打、20打点を残す4番は、十二分に恐ろしい存在だ。

通算28本塁打はリーグトップで、初のタイトルにも近づいている。「ギータさんとかレアードさんとかスーパーバッターと争えているというのがすごく幸せなこと。まずはそこを楽しみながらやりたいです」。1差につけるソフトバンク柳田、3差のロッテ・レアードとの競り合いも力に、ラオウが首位奪回への道を切り開く。【堀まどか】