今季限りで現役を引退する阪神岩田稔投手(37)が、引退セレモニーでラストピッチを披露した。

試合後にスピーチを行うと、青柳晃洋投手(27)がグラブとボールを持って登場。女房役は梅野隆太郎捕手(30)が務めた。「イワタコール」も響く中、気持ちを込めたボールを投げ込むと、梅野もミットでがっちりとつかんだ。最後の1球を投げ終えた岩田は笑顔を見せ、両手で「○」マークを作った。

梅野から花束を贈られると、秋山拓巳投手(30)、大阪桐蔭の後輩でもある藤浪晋太郎投手(27)からも花束を手渡された。さらに担当スカウトで、投手コーチも務めた山口高志氏(71=関大アドバイザリースタッフ)も駆けつけ、花束を手にねぎらった。

最後はナインらの手により胴上げされ、7回宙に舞った。プロ16年間を戦い抜いた左腕は、晴れやかな表情を見せていた。