広島のルーキー小林樹斗投手(18)が、11月1日ヤクルト戦(神宮)でプロ初登板初先発する見込みとなった。

30日、マツダスタジアムで行われた1軍の投手練習に参加し、キャッチボールなどで試合に備えた。 最速152キロの直球を武器にスライダー、カーブ、カットボール、ツーシーム、スプリット、チェンジアップと多彩な変化球を操る。智弁和歌山からドラフト4位で入団。高校では2年まで先発を務め、3年時はチームのバランスを考えた配置転換によって中継ぎ、クローザーと各ポジションをこなし、経験は豊富だ。

今季ウエスタン・リーグでは8試合に登板しうち先発は5試合で、0勝2敗、防御率3・30を記録した。みやざきフェニックス・リーグでは3試合に先発し、2勝0敗、防御率2・37と安定感をみせ、白羽の矢が立った模様だ。

プロ入り前から「1年目から1軍で投げたい」と話していた期待の新星。今季チーム最終戦でついにベールを脱ぐ。

◆小林樹斗(こばやし・たつと)2003年(平15)1月16日生まれ。和歌山県美浜町出身。松原少年野球クラブで野球を始め、松洋中では軟式野球部に所属。智弁和歌山では1年春からベンチ入り。2年時の甲子園3回戦の星稜戦で先発し、ヤクルト奥川と投げ合った。20年ドラフト4位。背番号は53。182センチ、86キロ。右投げ右打ち。