NTT西日本(大阪市)は9回に4点差を逆転され、ベスト8進出を逃した。

2回1死三塁から山田峻士内野手(26)が中堅への犠飛を放って先制。直後に同点に追いつかれたが、3回に中村篤人外野手(30)が右翼席へソロ本塁打を放り込み勝ち越した。その後も、7回に山田に左翼スタンドへのソロ本塁打が飛び出すなど4点のリードで9回へ入った。

9回は抑えの吉元一彦投手(34)が登板したが、3安打2四球を許し1死も奪えず降板。後を受けた吉川貴大投手(23)も流れを止められず、最後はサヨナラ犠飛で試合を決められた。吉川は「絶対に勝ちたいと思って投げました。チームのみなさんに申し訳ないし、もっと成長したい」と肩を落とした。

まさかの逆転サヨナラ負けに大原周作監督(48)は「選手たちは最後まで気を抜かずに頑張ってくれた。継投ミスは私の責任だと思います」と振り返った。

ソフトバンクドラフト4位の野村勇内野手(25)は4打数無安打で社会人最後の大会を終え、「最後は少し力んでしまったのかなという部分もあって、力を出し切れませんでした」。プロの舞台へ向けては「また一からの勝負だと思うので、本当に食らい付いて、頑張って、レギュラー争いできるよう頑張りたいです」と話した。