南海、ヤクルト、阪神、楽天で指揮を執り、昨年2月11日に84歳で死去した故野村克也さんをしのぶ会が11日、神宮球場で行われた。日本ハムからは新庄剛志監督(49)も出席。

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新庄監督は、恩師との22年前のエピソードも明かした。野村氏が阪神監督1年目の春季キャンプで、1時間半ほどかかると聞いていたミーティング時間の短縮を申し入れていた。「初日に野村さんの部屋に行って『お願いがあります。人間の集中力は学校の授業と一緒で45分なんです。だからミーティングの時間を45分にしてください。お願いします』と言ったら、『そうか、確かにな。分かった。じゃあ5分延ばして50分にしていいか』」と、要望を受け入れてもらったという。「ぺーぺーの若造が言うことに対して聞いてくれる素晴らしさ。もう感謝しかないです。まあ、納得させる僕の話術っていうのも素晴らしいんじゃないかな」と、笑顔で振り返っていた。

 

○…野村氏とヴェルサーチの縁は、新庄監督がつなげていた。現役時代に野村氏から「おい新庄、どこの洋服がええんや」と聞かれて「いや、ヴェルサーチですよ」と答えると、野村氏は「そうか、じゃあヴェルサーチ着るわ」と、愛用するようになったという。「よく買い物に行ってた、赤坂のヴェルサーチの店。ネクタイも相当買ってたんだけど、あまりしてなかったっていうね。洋服が好きでしたね」と懐かしんだ。