関甲新大学リーグの上武大が10日、群馬県伊勢崎市の飯玉神社で必勝祈願後、同大グラウンドでの練習を公開した。 今秋のドラフト候補に挙がる最速153キロ右腕・加藤泰靖投手(3年=志学館)は「チームの日本一と、ドラフト1位」と今年の目標を掲げた。 身近な先輩に刺激を受けた。2020年のドラフトでは同じ投手の佐藤蓮が阪神3位で指名を受けた。佐藤は4年春まで公式戦の登板はなく、秋に7試合に登板し、プロ入りのチャンスをつかんだ。「先輩が覚醒していく姿を間近で見た。取り組む姿勢、意識の変化で成長できるとわかった」と自身の野球にも取り入れた。投球を動画で確認し、フォームを研究。1、2年で速球、昨年末からはラストイヤーに向け変化球を磨いてきた。「圧倒的な力をつけて行きたい。最速も目指すは157キロ」と目標は高い。 初詣は家族で明治神宮を参拝。神宮球場での日本一とドラフト指名を祈願した。「神様も味方についてくれると信じています」とニッコリ笑った。昨年はブライトがドラフト1位で中日入り。2年連続で上武大から1位指名選手が誕生するか。頼もしいエースがチームを日本一へ、そして自らの夢の実現へと突き進む。