ソフトバンクの新人合同自主トレが10日、福岡・筑後市のファーム施設でスタートした。

最速150キロ左腕のドラフト3位、木村大成投手(18=北海)は大の相撲好きで、日本一横綱を輩出している北海道出身。わんぱく相撲で鍛えた体幹も生かし、「球界の横綱」を目指すと意気込んだ。

今どきの高校生には珍しく、幼い頃から相撲ファン。祖母とよくテレビ観戦し「最初はあまり興味がなかったけど、見ているうちに、迫力がある点などを見て好きになった」と明かす。小学校時代には、北広島市の相撲大会で優勝。4歳上の兄も“ガチンコ相撲”で圧倒した。「体幹の強さには自信があります」と胸を張る。

好きな力士は逸ノ城というが、出身の北海道は大鵬や北の湖、千代の富士ら数々の名横綱を輩出。8人は47都道府県で単独最多だ。「(自分も)野球界の横綱になれるように頑張ります」。チームの優勝を導き、球界を代表する大エースになると決意を新たにした。

この日は同学年のドラフト1位、風間球打投手(18=ノースアジア大名桜)と初めてキャッチボールを交わした。「今までキャッチボールをした中で一番伸びがあった。ワンバンかなと思った球が胸のあたりまできた。さすが高校生ナンバーワン投手」。驚きながらも「超えなきゃいけない。自分も負けずに頑張りたい」と表情を引き締めた。まずは体力づくりから着実に番付を上げ、球界の横綱道を突き進む。【山本大地】

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◆北海道出身の横綱 千代の山、吉葉山、大鵬、北の富士、北の湖、千代の富士、北勝海、大乃国の8人がおり、都道府県別では最多の輩出。2位は6人の青森で、3位タイは東京、茨城、鹿児島の4人となっている。海外勢では白鵬、朝青龍、照ノ富士らモンゴル出身の横綱が5人いる。

◆木村大成(きむら・たいせい)2003年(平15)9月12日、北海道・北広島市生まれ。小学1年から野球を始め、北海では1年春の地区予選からベンチ入り。3年では春夏連続甲子園に出場した。左投げ左打ち。181センチ、78キロ。