中日の沖縄・北谷キャンプで12日、中村紀洋打撃コーチ(48)による「モーレツ・ノリ教室」が展開された。

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早朝の根尾昂内野手(21)に始まり、ランチタイムは投手の打撃をチェック、午後は石川昂弥内野手(20)に特守からティー打撃と徹底指導した。課題の打線強化へ新コーチが全開だ。

根尾がはだしでバットを正面に放り投げる早朝特訓は3日目に突入した。導入した中村コーチは経緯と理由をこう説明する。

「部屋にいたときに悩んでいる姿を見た。いいスパイクにサポートされていると思いましたので。原始的な面はあると思いますが、はだしでスイングをしています。本人の話を聞きながら、最後までやっていきます」。新型コロナウイルス感染対応で宿舎で自主隔離となった第2クール期間中、映像で根尾の悩む姿を見て、はだしスイングを決めたという。この日はスイングの際に声が出ることも禁止した。

野手のランチタイムに設定された投手フリー打撃も落合ヘッド兼投手コーチの依頼でチッェク。午後は主砲候補の石川昂がターゲット。サブグラウンドで行われた特守では担当の荒木コーチに代わるまで前半は自らノックバットを振った。

約1時間半の特守が終わると、メイングラウンドに戻り、自らの実演も交えながらティー打撃を指導。「ノックもやらせてもらったのですが、その後のティーがメイン。どれだけ体がへばった中、バットが振れるかを見たかった」と意図を説明。「でも彼は体力、ありますね」と主砲の条件である体の強さを確認し、笑顔で締めくくった。【安藤宏樹】