ソフトバンクが19年以来3年ぶりの開幕5連勝を決めた。19年は引き分けを挟んでおり、開幕5戦5勝発進は08年以来14年ぶりだ。藤本博史監督(58)は、新人監督としては15年の西武田辺監督以来、NPB史上4人目の初陣から5連勝となった。

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昨季は1度もできなかった5連勝を、早くもクリアした。この日も終盤に逆転しての1点差勝利。開幕から5戦すべてが3点差以内での決着だった。

藤本監督は「こういう1点差ゲームを取れるというのはチームとして大きいですよね。5試合しびれる試合ばかりやっているけど、こういう試合を勝っているのは大きいと思います」。1点差試合で8勝19敗、3点差以内は30勝46敗と接戦を苦手とした昨年から姿を変え、粘り強い戦いでリーグ単独首位をキープした。

変化の1つが、打者の四球数だ。ここまで5試合で計24個。1試合4・8個は昨年の3・16個を大きく上回るペースだ。藤本監督も「四球を選ぶとか、そういうのも大事になってくる。ただ打つだけじゃないからですね。四球を選んで、なんとか1点取る。それが接戦をものにする秘訣(ひけつ)じゃないかなと思います」としぶとい打線を評価する。

この日は1点を追う7回に、2死から4四球を選び、連続押し出しで逆転。昨秋の就任直後から「1点を取る野球」を掲げ、ここ2試合は安打以外で決勝点をもぎ取った。

救援陣の好調も大きな要因。この日は6回から藤井、津森、モイネロ、森が1回ずつを無失点だった。ここまで5戦で延べ17人が登板し、失点したのは26日日本ハム戦の藤井、29日ロッテ戦のモイネロとわずかに2人だけだ。

大崩れすることなくバトンをつなぐことで、僅差での逃げ切りや終盤での逆転につながっている。指揮官も「だからこういう接戦になっていると思うんですよね。相手も点を一生懸命取りにきているわけですから、それを抑えているのはたいしたもん」とたたえた。投打ががっちりかみ合い、まずはロケットスタートを成功させた。【山本大地】

○…四国IL・高知から加入した藤井が早くも2勝目を手にした。1点を追う6回に先発和田からスイッチ。きっちり3者凡退に仕留め逆転の流れを呼んだ。「普段通り、自分ができることをしっかりとやろうと思ってマウンドに上がりました」。開幕3戦目の27日の日本ハム戦(ペイペイドーム)で移籍初勝利を挙げ、中2日で白星をゲット。「反省するところはありますが、0点で抑えることができて良かったです」と笑顔だった。

○…先発和田が逆転を許した4回の投球を悔やんだ。1死満塁から犠飛で同点とされ、2死一、三塁から甲斐の二塁悪送球で勝ち越された。「細かいミスが失点につながってしまった。点の取られ方が悪かった」。先頭から3連打でピンチを招いた自身の投球を反省。「チームに本当に申し訳ない」と唇をかんだ。5回80球を投げ5安打3失点(自責2)。チームは再逆転で5連勝。日米通算2000イニング登板へ残り1イニング。節目となる次回登板で雪辱する。