オリックス吉田正尚外野手(28)が、同郷福井の後輩で、戦線離脱したソフトバンク栗原陵矢外野手(25)にエールを送った。「本人が一番悔しい。その気持ちは僕もわかるので」。栗原は3月30日のロッテ戦の守備で味方と交錯。31日に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、左外側半月板損傷の疑いで長期離脱を余儀なくされた。5日からの敵地ソフトバンク戦にその姿はない。ともに昨年東京五輪金メダルに貢献し、オフに県民栄誉賞を受賞した間柄だけに、心配は尽きない。

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吉田正も入団直後に腰のケガに苦しむ時期があり、リハビリ生活の孤独を味わった。「メンタルが落ちる時期がくる。でも、最終的に良い方向に。時間がかかっても辛抱強くですね」。自身も昨季は10月上旬に死球を受けた影響で、右尺骨を骨折。懸命なリハビリで11月10日のCSファイナル初戦に間に合わせた。

「プレーの中で起きたことは仕方ない。周囲のサポートも借りながら。グラウンドで良い姿を見せて返せたらと、僕自身は思ってました。(栗原は)キャラも良いしみんなに愛されている選手。また一緒にグラウンドでプレーできたら」。敵ながら敬意を払い、早期全快を願った。【真柴健】