<オリックス3-2ソフトバンク>◇20日◇京セラドーム大阪

オリックス宮城大弥投手が今季4試合目で初白星を手にした。

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オリックス宮城は、緊張で心臓がバクバクする第1球を大切にする。捕手からの返球を受け取ると、バックネット裏の電光掲示板に目をやる。この日は「144」の数字があった。

「スピードガン、めちゃくちゃ見ます。今のボールが145キロで、さっきのは139キロか…とか。投げた感覚と数字を合わせる感じです」

試合中、優れた“体内スピードガン”で球速を操っていく。球場により、表示速度と体感とで違いがあるそうで「前の日に先発した投手に数値の感覚を聞きます」と準備は欠かさない。

この日は最速147キロで最遅は99キロ。「スピード勝負のタイプじゃないので。あくまでも確認で(表示を)見るだけ。僕の特徴は緩急です」。150キロ超の直球も投じるが、自身の現在地を細かくチェック。マウンドで心拍数が上がっても、冷静沈着さを保っている。【オリックス担当=真柴健】