阪神が今季ビジターで初勝利を挙げた。開幕からのビジター連敗を「12」で食い止め、チームの連敗も4でストップした。先発青柳晃洋投手(28)が9回3安打無失点で、19年4月29日中日戦以来、3年ぶりでプロ2度目の完封勝利。打っては4番大山悠輔内野手(27)が1回に先制3号2ランで流れを引き寄せた。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

阪神やっと勝った!今季敵地初勝利ヤ 青柳晃洋完封2勝目、大山3号、ロハス3号/ライブ詳細>>

-青柳が完封勝利

「振り返ってみれば初回が大きいなと。先制した中でピンチを迎えて粘ってくれたことが、その後にもつながった。その後はヤギらしくテンポ良く、特に後半になればなるほどゴロを打たせた。もちろん大事なところで三振というのもあったけど。初回が大きかったんじゃないかな」

 

-6回の無死二塁を切り抜けたのも追加点につながったのでは

「そうやね。やっぱり流れはあるし。それは関係していると思う」

 

-7、8、9回の3者凡退も簡単ではない

「まあね、ちょっとジュニア(ロハス)の本塁打で流れがまたこっちに来たところで、簡単ではないんだけど、流れのまま、疲れも出る中で、より丁寧にというような感じでいけた。また、ちょっと緩い球も使ったりとか、そういうところの青柳の幅というものは身についてきているからかなと思っています」

 

-この2試合はエースと呼べるような投球では

「まあ2試合でね、エースとは言われないんで。やっぱりシーズンが終わった時に『昨年最多勝を取って、今年もヤギやったな』となれば。もちろんシーズン終わった時にエースと言ってもらえる、2試合ではエースになれないんで。でもそれに値するようなね。まあアイツも開幕に出遅れたっていうのは悔しい思いでやってくれてるし。投げていない時、ベンチでもめちゃくちゃ声出して打者陣に声掛けてるんで。そういう姿もみんな感じ取ってるっていうのもあるし。そういうのもあいつのの良さっていうか、いいところだと思います」

 

-初回に大山が先制弾

「あそこから結局、点が入らないっていうのが嫌な流れではあったけど。もちろん先制する中で、ツーアウトからテル(佐藤輝)が出てのホームランっていうのは大きかったし。結果的に本塁打っていうのはジュニア(ロハス)の本塁打もそうやし。もちろんテルのタイムリーも効果的だったんだけど、一気に流れを持ってくるというところでは2本の本塁打っていうのは大きかった。テルも内容がいい感じで、きょうの打撃練習から良かったんでね」

 

-きのうの試合後に主軸に奮起を促していた

「まあまあやっぱりね、チカ(近本)も状態が上がってきていないし。もちろんその(主軸の)前にチカが出て中軸でかえしていくっていうのがウチの野球だと思う。まあ、でも一番かえしてほしいところでかえしてくれるというところは輝とか悠輔の状態を上げるとか、成長とかうちのチームに絶対に必要なことなんで。まあ、プロなんで、結果でしか示せないところがあるんで。そういうところも追い求めてやっていってくれていると思うので、引き続きもっともっと貪欲にいってくれたらいいなと思います」

 

-ビジターで苦しい試合が続いたが、きっかけになる勝利

「まあね、カードの頭でしっかりいい流れをヤギが作って、打者陣もちょっとのっていけそうな部分も出つつあるような試合を作ってくれたし、今もね、神宮だけかな、こう球場の中を通ってね。もちろん負けたときはやじられることもあるけど、この1勝だけでもこんだけ喜んでくれるんやなと俺もそこは感じたし、またそういうところから、もちろん、俺らも諦めてるわけないし、ファンの人も諦めていないっていうのを俺も感じられたので。あそこを通るのはもちろん、負けたときは嫌なときもあるんだけど、こうやって勝つことですごく喜んでくれるというのを俺自身、改めて実感できたので。そういうところで元気もらえたんで。プロである以上というところでは、結果でしか示せないところがあるので。全員で勝つっていう、そういうところを見せていきたいなって改めて感じています」

 

-青柳は登板前に村上をいかに抑えるかと話していたが、バッテリーでうまく抑えたのでは

「そうやね。去年はだいぶやられているし、そういうところでこう、インコースも緩いボールも、そしてアウトコースも使いながら。いい打者なので。もちろん1つのボールや1つのコースで抑える打席もあるのかもしれないけど、最後のショートゴロもインコースでその前に三振させているとか、そういうのがあってこそだと思うので。本当にやろうとしてることが結果として結びついたことは自信にして欲しいし、きょうみたいに左をズラッと並べられることも青柳の時には、これからもあることなので。村上を抑えられたってところはヤギ自身、手応えを感じるようなアウトやったんちゃうかな」