ビッグフライ! オオタサン! 楽天太田光捕手(25)が、自らの快気祝いをかち込んだ。「9番捕手」で先発し、今季初出場。2点リードの8回2死走者なしで、フルカウントから甘く入った十亀の143キロ直球を左翼席へ運んだ。「強い打球を打とうと思ってしっかりと振った結果」と満足げにうなずいた。

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昨季は107試合に出場。正捕手の座をつかみかけた。20年に左肩を脱臼した影響で、昨年11月11日に修復手術を受けた。1軍に戻る日をイメージしながら、地道なトレーニングを積んだ長いリハビリ期間を「トレーナーさんたちが励ましながらというか、いろんな言葉をかけてくれながらやってくれた」と感謝する。 今季はここまで、ベテラン炭谷が14試合でスタメンマスクをかぶった。開幕戦先発のルーキー安田は新型コロナ陽性判定で離脱したが、この日の2軍戦で2ランを放ち、状態を上げてきた。正捕手争いは激しい。「炭谷さんも安田にしろ、どのキャッチャーからも学ぶことはたくさんある。いいところは吸収して、自分ができることをしっかりやっていく。ただそれだけです」と引き締める。守備、リード、打撃…。目の前の結果にこだわり続けるのみ。扇の要は誰にも譲らない。【湯本勝大】