今季初めて立ったZOZOマリンのマウンドは、まれに見る強風が吹き荒れた。楽天田中将大投手は初回、いら立ちを隠せなかった。

投げる度に帽子が飛ばされる。場内の風速計はプレーボール前に19メートルを計測。開始後も17、18メートルが常時吹き付け、先頭から2者連続で四球を出した。

「球場の風も含めたコンディション。自分と環境をどうマッチさせて、早く自分の形に持っていけるかが大事だと思います」と覚悟して臨んだ。険しい表情ながら、徐々に自分のペースに持ち込んだ。勝つためには「1点取られたら、そこで切れるように最善を尽くすこと」。言葉どおり、一時同点に追いつかれた4回を最少失点で踏ん張った。5回を投げ終えて、やっと笑みを浮かべた。

自身に勝敗は付かなかったが、7回1失点でハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を開幕から4試合継続。チームは延長10回の末に競り勝った。

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