阪神佐藤輝明内野手が貴重な同点打を放った。1点ビハインドの6回2死から2番中野が中前打&二盗で好機を演出。直後、シューメーカーの外角145キロに逆らわず、左前適時打で試合を振り出しに戻した。

「拓夢さんが2死からチャンスメークしてくれて、絶対に追いつきたい場面。食らいつくという気持ちで打席に立ちました」

前の2打席は、シューメーカーのスプリットに空振り三振。タイムリーの場面は、カウント1-1からスプリットを見逃しカウントを有利に運んだ。修正力を発揮し、矢野監督も「テルもしぶとい同点タイムリーもあった」と評価した。

これでプロ2年目の4月が終了。昨年の4月終了時点と比較し7本塁打は同じだが、打率は4分近くアップの2割8分4厘、三振数は13個少ない「30」と確実性が増している。「しっかり自分の形で打てているので」。常々口にする自信の言葉が、結果となって表れている。

三塁から右翼へ移った7回裏には巨人坂本の飛球をスライディングキャッチ。守備位置を変えてもすぐさま対応する姿が頼もしい。前日29日は菅野から特大の先制7号2ラン。この日は同点タイムリー。5連勝の中心に佐藤輝がいる。【中野椋】

○…阪神糸井がビッグイニングのトリを飾った。7回に4点を挙げ、なお2死満塁。畠の145キロを捉え、中前適時打でさらに2点を加え「絶対勝つ! という思いだけで打ちました」とうなずいた。15打点は佐藤輝に次いでチーム2位。チーム最年長40歳が元気だ。

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