リーグ投手最年長42歳のヤクルト石川雅規投手が、19歳内山壮真捕手との「年の差バッテリー」で5回4安打無失点で2勝目を挙げ、チームを今季最長の5連勝に導いた。毎回のように走者を出しながらも、23歳下の女房役とあうんの呼吸でピンチをしのぎ「投げている方はドキドキですけど(内山)壮真といろいろ話しながら、うまいことできました」と振り返った。

親子ほど年の離れた2人が「こどもの日」を前に、再び猛虎打線を封じた。4月23日の阪神戦(神宮)でもコンビを組んで6回3安打無失点。自身の今季初勝利を挙げるとともに、デビューからの21年連続勝利を達成した。この日は状態こそよくなかったが「前回みたくいい投球が毎回できるわけではないので、『こういう時にどういうピッチングをするかが大事だよね』って、壮真と話しながらやっていた」。初回から3回まで得点圏に走者を背負いながらも、右翼から左翼方向に強く吹く甲子園特有の浜風を計算に入れた粘り強い投球で、本塁を踏ませなかった。

チームは4月30日DeNA戦から3試合連続の無失点勝利。自身2試合連続の0封劇に「若い捕手は好きにリードして、自分が嫌なときは外したり、いろいろなボールを投げてってやっていくので。壮真のリードですね」と最後まで後輩をたたえた。【鈴木正章】

▼ヤクルトが4月30日DeNA戦から3試合連続完封勝ち。ヤクルトでは昨季の9月24~28日に4試合連続無失点を記録しているが、この時は0-0の引き分けが1試合あった。3試合続けて完封勝利したのは、11年4月20~22日以来11年ぶりで、球団6度目のタイ記録。

▽ヤクルト高津監督(石川と内山壮について)「僕は『親子キャッチボール』と呼んでる。壮真の勉強にもなるし、石川が引っ張りながら、壮真もという、バッテリーの関係性が素晴らしいのかなと思ってます」

▽ヤクルト・オスナ(6回1死二、三塁から右前適時打)「ムネ(村上)が追加点を取ってくれたので少し楽な気持ちで打席に入れました。1球で仕留めることが出来て良かったです」

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